タロットとは?初心者向けにやさしく解説

タロットって、なんとなく気になっている。

でも、占いって怖いものじゃないの?
当たりすぎたらどうしよう。
依存してしまわないかな。
そもそも、自分みたいな素人が引いていいものなのか。

そういう気持ち、あると思います。

タロットには長い歴史があって、ちょっと神秘的なイメージもある。
でも実際に手に取ってみると、「思っていたよりずっと身近なものだな」と感じると思います。
カードを通して、自分の気持ちや状況を整理するための道具として、日常的に使っている人もたくさんいます。

この記事では、タロットがどんなものか、どんなふうに使えるか、
はじめてのひとがつまずきやすいことを、できるだけわかりやすくお伝えします。
「ちょっとやってみようかな」と思えるくらいの入口にどうぞ。


目次

タロットとは?その意味と歴史をざっくり知っておこう

タロットカードって、どんなもの?

タロットは、絵の描かれた78枚のカードを使って、自分の状況や気持ちを「読む」ツールです。

起源は15世紀頃のヨーロッパで、もともとはトランプのような遊びのカードとして使われていたとされています。
占いに使われるようになったのは18世紀以降のこと。
その後、さまざまな神秘思想や心理学とも結びつきながら、今のような形で世界に広まっていきました。

現代では、占いとして使う人もいれば、自分の内側を整理する「内省のツール」として使う人もいます。
特別な信仰やスピリチュアルな背景がなくても、気軽に手に取れるものです。

78枚のカードは大きく2種類に分かれる

タロットの78枚は、「大アルカナ」と「小アルカナ」に分かれています。

大アルカナ(22枚)

「愚者」「女教皇」「力」「死神」「世界」など、それぞれに名前とテーマを持つカードです。
人生の大きな転換点や、深いテーマを表すとされています。

小アルカナ(56枚)

「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル(コイン)」という4つのスートに分かれており、それぞれ14枚ずつあります。日常の出来事や感情、行動などをより細かく表すとされています。

最初のうちは、22枚の大アルカナだけで練習する人も多いです。
全部を覚えなくても大丈夫。
まずは1枚と向き合うことから始めれば十分です。

知っておきたいのが、正位置と逆位置という概念。
カードを引いたとき、絵が正しい向きで出る場合を「正位置」、上下が逆になって出る場合を「逆位置」と呼びます。同じカードでも、向きによって意味が変わるのがタロットの特徴のひとつ。
たとえば正位置では「前進・エネルギーの高まり」を示すカードが、逆位置では「停滞・内向き」を表すことがあります。

占いとは何が違うの?

タロットは「占い」のカテゴリに入ることが多いですが、使い方によってはずいぶん違う体験になります。

プロの占い師のところに行って「この人との相性は?」と聞くのも使い方のひとつ。
でも、自分一人でカードを引いて
「今日の自分はどんな状態?」
「今日の私へのメッセージは?」
と問いかける使い方もあります。

後者の場合、カードは「答え」を出すものではなく、「気づきのきっかけ」として機能します。
引いたカードを見て「そういえばこういう感情があったな」と気づいたり、「こういう方向に進んでみようか」とイメージを膨らませたりする。その意味では、ジャーナリングや内省と近い使い方とも言えます。


タロットでわかること、わからないこと

見えるのは近い未来

タロットで読めるのは、過去の振り返りから今日・明日の近い未来、そして数ヶ月先までの範囲です。
目安として、長くても6ヶ月程度が一般的とされています。
何年も先の遠い未来を知りたい場合は、タロット以外のツールを検討してみてください。

自分の気持ちや状況を整理するヒントになる

タロットをツールとして使うとき、特に役立つのが「今の自分の状態を言語化するきっかけになる」という側面です。

なんとなくモヤモヤしている、どうしたいのかわからない、そういうときにカードを引いて「この絵から何を感じるか」と自分に問いかけてみる。「あ、自分はこういうことを感じていたんだ」と、ぼんやりしていたものがすこし輪郭を持ってくることがあります。

答えを「もらう」というより、カードを鏡にして自分の内側を見る感覚に近い。
そういう使い方をしている人のたくさんいると思います。

未来を「確定」するものではない

一方で、タロットで未来が決まるわけではありません。

カードが示すのは、今の自分の状態や流れから見えてくる「傾向」や「可能性」。
同じ状況でも、その後の行動や気持ちの変化によって、結果は変わります。
「カードがこう出たから絶対こうなる」ではなく、「今はこういう流れにいるのかもしれない」くらいの受け取り方がちょうどいいでしょう。

カードはあくまで、自分で考えるための材料のひとつなのです。


はじめてタロットを試してみたい方へ

こんな人に向いているかもしれない

自分の気持ちを整理したいけれど、どこから手をつければいいかわからない人に。
今まで日記や内省が続かなかったとしても、絵を見ながら考えるスタイルが合えば、何か続けられるきっかけになるかもしれません。
また、「スピリチュアルなことに興味はあるけど難しそう」と思っている人にとっても、タロットは比較的入りやすい道具のひとつです。

逆に、「絶対に当たる答えを出してほしい」「未来を確定させたい」という気持ちが強い状態のときは、カードに依存しやすくなることがあるので少し注意。そういう気持ちがあるときは、まず別の方法で心を落ち着けてから向き合う方がよいでしょう。

最初の一枚の引き方——ワンオラクルのやり方

一番シンプルな使い方が「ワンオラクル」です。
カードを1枚だけ引いて、その日のテーマや自分の状態を読み取る方法。
初心者にも取り組みやすく、毎日続けやすいのが特徴です。

やり方はとてもシンプル。

  1. 占いたい内容を思い浮かべましょう。今日知りたいことや問いかけ。心の中に集中して思い浮かべます。
  2. カードをよくシャッフルしてください。回数に決まりはありません。占いたい内容のことだけを頭に思い浮かべてまぜます。「十分混ざったかな」と感じたら止めてOK
  3. カードをひとつにまとめます。
  4. カードを片手で左から右に崩して横1列に並べます。
  5. 感覚で1枚を選んで引いてください。この時正位置と逆位置が変わらないよう横向きにめくりましょう。
  6. カードの絵を見て、まずは「どんな印象を受けるか」「何が目に入るか」をそのまま感じてみてください。
  7. 意味が気になったら、本やサイトで調べてみましょう。

最初は意味を完璧に覚えようとしなくていいです。
絵を見て「どう感じるか」を大事にするところから始めてみてください。

出たカードとどう向き合うか

カードを引いて、よく知られた「怖い」イメージのカードが出ることもあります。
たとえば「死神」や「塔」。
見た目のインパクトから不安になる人も多いですが、これらのカードは「終わり」や「急な変化」を象徴するものであって、文字や見た目通りの不幸を意味するわけではありません。

タロットのカードはすべて、光と影の両面を持っています。
どんなカードも、今の自分の状態に何かを示してくれているもの。
「なぜこのカードが出たのだろう」と、怖がらずに向き合ってみてください。

また、出たカードの意味が「ピンとこない」ことも多いです。
そんな時は、「今はわからないけど、あとで思い当たることがあるかも」くらいの気持ちで記録しておくのもひとつの方法です。


タロットを使うときに知っておきたいこと

「正解」を出そうとしなくていい

タロットをはじめたばかりの人がよく感じるのが「意味を正確に読み取れているか不安」という感覚です。
でも、タロットに「正解の読み方」はありません。

78枚のカードにはそれぞれ意味がありますが、その意味は文脈や問いかけ、引いた人の状況によって変わります。
「教科書通りに読めているか」より、「今の自分にとってどう感じるか」を大切にしてみてください。

感じたことをそのままメモしてみる

慣れてきたら、引いたカードと感じたことを簡単にメモしておくのがおすすめです。

「今日引いたカード:○○、感じたこと:(ひとこと)」くらいの短さで十分。
続けていくと、「こういうときにこのカードが出やすい」など、自分なりのパターンが見えてきます。
自分との対話を積み重ねていくことが、タロットと仲良くなる近道です。

カードの答えを鵜呑みにしない

タロットは便利なツールですが、「カードがこう言ったからこうする」という使い方には注意が必要です。
特に、重要な決断(仕事・人間関係・お金など)をカードだけに委ねるのは避けた方がよいと思います。

毎日のように「どうすればいいか」をカードに聞き続けていると、だんだん自分で考える力が弱くなってくることもあります。「カードを見ないと何も決められない」という状態になってきたら、少し距離を置くタイミングかもしれません。タロットは「自分で考えるための補助道具」として使うのが、長く付き合っていくコツです。

怖いカードが出たときの受け取り方

「死神」「悪魔」「塔」など、見た目が怖いカードでも、それは「警告」や「悪い予兆」とは限りません。

「死神」は終わりと同時に新しい始まりを、「悪魔」は依存や囚われに気づくことを、「塔」は大きな変化や解放を象徴することが多いです。むしろ、そういったカードが出たとき「今、何かが変化しようとしているのかも」と受け取ることで、自分の状態に気づくきっかけになることがあります。

どのカードも「何かを教えてくれようとしている」という前提で向き合ってみてください。


もっとタロットを楽しみたい方へ

デッキの選び方——最初の1枚をどう選ぶか

「デッキ」とはカードのセットのこと。
タロットのデッキは世界中にさまざまな種類があり、絵柄のスタイルも豊富です。

初心者にとくに選ばれやすいのが「ライダー・ウェイト版(ライダー・ウェイト・スミス)」と呼ばれるデッキ。
20世紀初頭にアーサー・エドワード・ウェイトが設計し、パメラ・コールマン・スミスが絵を描いたもので、各カードに具体的な人物や場面が描かれています。意味を直感的に読み取りやすく、多くの解説書もこのデッキをベースにしているため、初めての1枚として使いやすいです。

他にも、マルセイユ版(よりシンプルな絵柄)、オラクルカード(タロットではなく独自のカードシステム)、ボタニカルやファンタジー系の美しい絵柄のデッキなど、多様なスタイルがあります。

デッキを選ぶコツはシンプルで、「絵を見て心が動くかどうか」です。
毎日手に取るものなので、「なんとなく好き」「この絵が気になる」という直感を大事にしてみてください。

日常に取り入れる小さな習慣

タロットを日常に取り入れる方法は、特別な儀式や道具がなくてもできます。

毎朝1枚引いて、「今日のテーマ」として手帳に書いておく。
週に1度、今週の自分をふり返るカードを引く。
何かモヤモヤしているときに、1枚だけ引いて絵を眺める。

それくらい気軽な使い方から始めてみてください。

続けるうちに、カードとの距離が縮まって、「自分なりの読み方」が育っていきます。
全部の意味を覚えてから始めよう、ではなく、使いながら慣れていくのがタロットとの一番自然な付き合い方です。


まとめ

・タロットは78枚のカードを使って、自分の状態や気持ちを読むツール
・大アルカナ22枚・小アルカナ56枚に分かれる。最初は大アルカナだけでも十分
・未来を「確定」するものではなく、今の傾向や気づきを読むもの
・ワンオラクル(1枚引き)が初心者の入口として使いやすい
・怖いカードも「警告」ではなく、気づきのきっかけとして受け取る
・カードの答えを鵜呑みにせず、最終的な判断は自分でする
・デッキ選びは「絵を見て心が動くかどうか」を基準に


タロットは、難しく構えずに、まずはカードを一枚手に取って、絵を眺めて、「今日の自分はこんな感じかな」と向き合ってみましょう。その小さな時間が、自分を知るための積み重ねになっていきます。

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