星読み初心者が押さえるべき基本とは?占星術の世界をやさしく解説

「星読み」や「ホロスコープ」「占星術」という言葉を耳にするけど、実際にはどんなもの?と気になっていませんか?
この記事では、星占いに興味を持ち始めた方へ向けて、占星術の基本についてやさしく解説します。
まずは5つの基本ポイントを軸に、占星術の世界に触れていきましょう。


目次

星読み初心者が押さえるべき基本とは

星読み、つまり西洋占星術とは、自分が生まれた瞬間の星の配置=ホロスコープを読み解くことで、
自分の本質や生まれ持った資質、人生のテーマなどを探る占いのひとつです。
バビロニア時代に発祥し、ギリシャ・ローマ時代に基本的な体系が整ったと言われています。

雑誌やテレビの「今日の運勢」「今月の運勢」などは、この西洋占星術の一部を「太陽星座占い」として広めたものです。本来の西洋占星術は、もっと多くの天体の位置と角度、意味を読み取っていきます。

星占いに興味を持ち始めた方が「本当の自分」に出会うきっかけにもなる西洋占星術。
まずはその基礎を学んでいきましょう。


まず知っておきたい5つの基本

ホロスコープとは?星読みの設計図

ホロスコープとは、生まれた瞬間の星の配置を円形の図で表したものです。
そこには太陽や月、火星・金星などの天体の位置が記され、あなたという存在の“設計図”ともいえます。

出生時間・場所がわかれば、誰でもホロスコープを無料で作成することができます。
この図を読み解くことで、あなたの性格・思考・人生のテーマまで見えてくるのです。

【初心者ポイント】
無料作成サイト「astro.com」や「さくっとホロスコープ」など、ネットを検索すると無料作成サイトがいろいろあります。まずは、無料のホロスコープ作成を試してみてもいいでしょう。


太陽星座と月星座の違い

雑誌やテレビの「○○座占い」は、太陽星座(=ホロスコープの中で太陽がいる星座)をもとにしています。
太陽星座は「あなたが人生で目指す姿・方向性」を表します。

一方、月星座は「心の内側や本音」「安心できる場所」など個人の人格の基礎を表す重要な星です。
自分の月星座を知ることで、「なぜかこのパターンを繰り返してしまう」という心のクセにも気づけるかもしれません。

ホロスコープではこの太陽と月だけではなく、水星や金星など全部で10天体を見ていきます。天体を知って初めて、星読みの面白さが広がります。


12星座(サイン)とその性質

ホロスコープに登場する12星座(サイン)は、それぞれ異なる「性質」を持っており、人間の心理的な12種類の変化を表しています。
西洋占星術では、どの天体がどの星座にあるかを見て、その人の個性や傾向を読み解いていきます。

以下に、12星座の基本的な性質を簡潔にまとめました。


牡羊座(おひつじざ)

キーワード:はじまり・ひらめき・情熱
物事を新しくスタートさせる心理、存在の不安、新しいスタートにまつわる勇気と恐れ、新鮮さ、短気、衝動的、ひらめき、開拓者、純粋で単純な特質


牡牛座(おうしざ)

キーワード:安定・感覚・五感の豊かさ
地位・豊かさを求める、じっくりと着実に歩む堅実派。自分が感じる心地よさや美しさを分析、所有することに価値を見出します。才能をさがす


双子座(ふたござ)

キーワード:知性・コミュニケーション・柔軟性
好奇心旺盛で情報収集が得意。いかなる影響からも自由でいようとする。多才さを求める。どんなものにも深入りしない性質、バリエーションを楽しむ


蟹座(かにざ)

キーワード:共感・家庭・守る力
家族や仲間を大切にする傾向。コミュニティー、帰属意識、孤立を好まず、同じような性質の人と仲間になる。大衆性、親しみやすさ。排他的、


獅子座(ししざ)

キーワード:自己表現・情熱・誇り
枠にはめ込まれず、外部に対して自分を表現していく。若々しさ。人生に心酔し、楽しみ味わう。輝く舞台で自分を奮い立たせ、本領を発揮。安全への抵抗。無鉄砲


乙女座(おとめざ)

キーワード:分析・整理・奉仕
細やかな気配りと観察眼に優れ、真面目で几帳面。効率重視。機能的な美しさを求める。潔癖。


天秤座(てんびんざ)

キーワード:調和・美・正義
バランス感覚に優れ、洗練されたセンスの持ち主。人間関係において調和を大切にします。すべてが同等。他の人との協力関係を望み、自分から他者と関わる。極端を嫌う。


蠍座(さそりざ)

キーワード:深いつながり・変容・探究心
一度心を許すと非常に深く関わるタイプ。表面的ではなく、本質を見抜こうと追及する強さを持つ。深く関わることで、自分自身の可能性を大きく開きたい、強烈な感情を出したい心理。


射手座(いてざ)

キーワード:楽天的・冒険・探求
広い世界への好奇心と向上心にあふれています。哲学的な視点で人生の意味を探す傾向も。具体的な細かい技能より大枠的な進展が発達。広い視野。よく学び遊ぶ。


山羊座(やぎざ)

キーワード:責任感・努力・社会性
目標に向けてコツコツと成果を積み上げる現実主義者。社会の中で信頼を築く力があります。保守的な性質。達成力と決断力。


水瓶座(みずがめざ)

キーワード:革新・個性・未来志向
常識にとらわれず、新しい価値を生み出す発想力に富んでいます。経歴や性差にこだわらず、多くの人と友好関係を築こうとする。博愛主義。革新。


魚座(うおざ)

キーワード:感受性・癒し・境界のない世界
社会的な価値観を捨て、魂の純化を目指す傾向。繊細で複雑。社会の歪みに敏感で偏見を嫌う。誰かが喜ぶことが自分の喜び。自己犠牲。敏感。曖昧


【ポイント】
ホロスコープでは「太陽星座」だけでなく、他の天体(たとえば月や金星)がどの星座にあるかによっても、その人の性質が変わります。


10天体の役割と意味

ホロスコープには以下のような主要な10の天体が登場します。これは、個人のさまざまな活動欲求を10種類に分類したものと考え、10天体すべてで一人の個人を表しています。

  • 太陽:人生の目的、生きている実感、。主体的な行動の中で表われ、自分を試すことで成長していく能力
  • 月:感情と安心感、個人の人格の基礎。快・不快という反応はここから。
  • 水星:思考・言葉。個人的な知性の傾向。意思疎通の能力。
  • 金星:愛と魅力。感受性や楽しむ能力。愛情や芸術・芸能を堪能する傾向。
  • 火星:行動力と積極性。怒った時にどう行動するか。暴走しがちな傾向。
  • 木星:拡大・チャンス。他者を容認する寛容や発展。その人の善意が宿る場所。
  • 土星:課題・制限、ルール。自己管理能力が要求される事柄。
  • 天王星:革命・発明。安定の既成概念を破る。独立性。
  • 海王星:自意識を捨てた忘我の状態。集合意識、無意識、夢。
  • 冥王星:破壊と再生。周囲や実際的な都合など、おかまいなしに働く深い意志。

それぞれが星座と組み合わさることで、あなたの個性を形づくります。


ハウスとアスペクトの存在に触れておこう

星読みが少し深くなると出てくるのが**ハウス(領域)アスペクト(角度)**という概念です。

  • ハウス:個人の生活の中の、具体的な活動分野を表す。(仕事、家庭、恋愛など)
  • アスペクト:天体同士がどんな関係性を持っているか(協力・葛藤など)

初めは難しく感じるかもしれませんが、知るほどに「なるほど!」が増えていきます。


「当たる/当たらない」ではなく、自分を知るための道具

星読みは“自分自身との対話”

「占い」と聞くと「当たる・当たらない」が気になるかもしれません。
でも西洋占星術は、外からの予言ではなく、自分の内側を読み解くツールです。

たとえば「本当はこうしたかった」と気づけたり、「どんなところが苦手なのか」を知ったり、「どうしてこの出来事が起きたのか」を理解するヒントになったりします。


占い依存にならないために

便利なツールである反面、「毎日占いを見ないと不安」「全部星のせい」となると要注意。
占星術は**あなたが自由に選び、動くための“羅針盤”**であり、過去からの学びと未来の予想を教えてくれるものです。星を読み解いてわかることは多くありますが、どう過ごすか、どこに向かうかは、あくまであなた自身が選ぶこと。依存するのではなく、活用していきましょう。


まとめ:西洋占星術は「心の羅針盤」

占星術は、ただの占いではなく、自分の人生の方向性や課題に“気づく”ためのやさしい羅針盤です。

「なんとなく生きづらい」「もっと自分を知りたい」
そんな想いを持つ人が、少しずつ自分を理解していくためのヒントが、星にはたくさん詰まっています。

まずは気軽に、星の世界をのぞいてみてください。
きっとあなたの心に響く“星のことば”が見つかるはずです。

参考文献:松村潔「増補改訂版 最新占星術入門」 (学習研究社)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次