やることはわかっているのに、手が止まってしまう。
メールを一通返すだけ、電話を一本かけるだけなのに、「うまくいかなかったらどうしよう」と考えすぎて、何も始められない。
そのまま時間だけが過ぎていった経験はありませんか。
不安は、動かずにいるほど大きくなっていきます。
ここでは、不安で動けず、一歩が踏み出せないときの考え方と、小さく動き出すための方法を紹介します。
不安で動けないのは、ほつれを大きく見ているから
不安は、前に進んでいるから生まれる
私のハイヤーセルフから受け取ったメッセージに、こんな言葉があります。
不安はなぜおこるのか
それは、あなたが希望を持ち、目標を持ち、
理想を持ち、前に進んでいるから
動けずにいると、自分が止まっているように感じます。
でも、不安が生まれるのは、あなたがもう前に進んでいるからです。
進んでいるからこそ、ときどき何かがうまくいかなくなる。
その小さなほつれを大きなものとしてとらえ、想像を巡らせてしまう。
不安は、そうやって膨らんでいきます。
よく考えてみてください。
そのほつれは、どんなものでしょう。
不安の正体は、なんでしょう。
心配していることは、本当に起こるのか。
起こる可能性は、思っているよりずっと低いのではないか。
仮に起こりうることだとしても、あなたが動いて、やるべきことをやれば、避けられるものではないか。
ひとつずつ確かめていくと、ほつれは案外小さいままだったりします。

後悔にとらわれていないか

不安の裏には、自分がしたことへの後悔が隠れていることがあります。
あの時ああしなければ、という気持ちが、
次の「こうなったらどうしよう」を呼び起こしてしまうのです。
してしまったことを悔やむのは、仕方のないことです。
誰にでもよく起こる感情です。
ただ、そこにとらわれてはいけないし、そのことで自分を責めてもいけない。
ひとしきり後悔したら、次はどうするか、どう動けばいいのかを考える番です。
そのときに助けになるのが、起きたことを言葉にしてみることです。
何があって、何がうまくいかなかったのか。
頭の中で渦を巻いていたものも、言葉にすると輪郭を持ちます。
書き方は、二行で足ります。
頼まれごとを、断れずに引き受けてしまった。
次からは、その場で返事をせず「確認してから連絡します」と伝える。
一行目に起きたこと、二行目に次はどうするか。
それだけで、後悔は「同じことを繰り返さないための材料」に変わります。
伝えるべき相手がいるなら、その人にどんな言葉で伝えればいいのかも、二行目に書き足してみてください。
不安を打ち破るのは、行動だけ
起こりもしない現実に、今から思いを巡らせても、心の負担が増えるだけです。
起こるかもしれない現実なら、不安にとらえられて動けなくなる前に、
避けるために何ができるかを考えて、動き出す。
不安を打ち破るのは、行動しかありません。
いきなり大きく動かなくてかまいません。
何をするかを、ひとつ決める。
それが終わったら、次に何をするかを決める。
理想や目標にたどり着くまでの道のりを、そうやって足元に並べていきます。

やることを、小さく刻んでみる
たとえば、返さなければいけないメールが一通あって、どうしても手がつかないとき。
「メールを返す」とひとまとめにすると、相手の反応も言葉選びも一度に背負うことになって、重くて動けません。
そこで、やることをもっと小さく刻んでみます。
メールを開く。
件名だけ入れる。
宛名と最初のあいさつまで書く。
ここまでなら、5分もかかりません。
不思議なもので、最初の一文が書けると、次の一文は少し軽くなっています。
最後まで書けなかったとしても、下書きに保存できたなら、それは今日の一歩です。
止まっていた手が動いた、という事実が、次の行動を呼んでくれます。
動いて、動いて。不安な気持ちが入る隙間もないくらいに動き続けていると、物事は変わっていきます。
不安に思っていたことも、現実にならないまま消えていきます。
押しつぶされそうなときは、まず呼吸から
どうしても不安に押しつぶされそうなときは、深い呼吸をしてみてください。
好きな曲や香りの中で身体の力を抜き、少し落ち着いたら、本を読んだり散歩に出たりして気分を変える。
動けないときは、心を落ち着かせる方へ動くだけでも十分です。

それでも動けない日が続くなら

小さく刻んでも、どうしても手が動かない。
そんな日が2週間以上続いていたり、眠れない、食べられないといった状態が重なっていたりするなら、
ひとりで抱えずに誰かに話してみる時期かもしれません。
動けないのは、気持ちが弱いからではありません。
心と身体が疲れきって、動くための力が残っていないこともあります。
病院に行くほどかわからない、まずは話を聞いてほしい。
そんな時は、オンラインカウンセリングという入り口もあります。
家から出る気力がない日でも、自宅から相談できるのが助けになります。
オンラインカウンセリング「Kimochi」は、公認心理師のみが登録しているサービスです。
話しているうちに、自分が何に引っかかって止まっていたのかが見えてくることもあります。
それが見えたら、また小さな一歩から始められます。
落ち着いたら、また動き始めればいい
心の中の不安が大きすぎると感じるときは、身体と心の状態がよくないときだと思ってください。
そういうときこそ、睡眠と食事、心のゆとりに気を配って、生活を見直してみる。
不安は、消えてなくなるものではありません。
それでも、不安とともに歩むことはできます。
生活を整えて、心が少し落ち着いてきたら、それが合図です。
最初に紹介したメッセージは、こう結ばれています。
少し落ち着いたら動き始める
きっとうまくいくから
まとめ
- 不安は、あなたが前に進んでいるからこそ生まれるもの
- 小さなほつれを大きくとらえていないか、正体を確かめてみる
- 後悔にとらわれず、起きたことを言葉にして、次の動きを考える
- 次にやることをひとつ決めて、終わったらまたひとつ。動き続ければ物事は変わる
- 押しつぶされそうなときは、深い呼吸と気分転換から
- 動けない日が2週間以上続くなら、誰かに話してみる選択肢も
- 不安が大きすぎるときは生活を見直して、落ち着いたら、また動き始めればいい

