ヨガではじめる、心と体の整え方

なんとなく体が重い。
朝起きてもすっきりしないし、夜になっても気持ちが切り替わらない。
特別につらいことがあったわけじゃないけど、そんな日がなんとなく続いている。

そういう状態のとき、「何かしなきゃ」と思っても、何から手をつければいいかわからなかったりします。

この記事では、そんなときの選択肢のひとつとして、ヨガを取り上げてみたいと思います。
むずかしいポーズや本格的な練習の話ではなく、心と体を整える方法として、ヨガがどんなことをしてくれるのか。
気軽に読んでもらえれば十分です。


目次

ヨガってどんなもの?——背景をざっくりおさえる

「ヨガ」はサンスクリット語で「つながり」を意味し、心と体、魂が繋がっている状態を表します。
インドで3000年以上前から受け継がれてきた実践で、歴史的には「生き方の哲学」としての側面が強く、
エクササイズとして広まったのは戦後以降のことです。

本来のヨガは、体を整えることだけでなく、心や意識を整えることも含めた総合的な実践です。
「調和・統一・バランス」という言葉がよく使われるように、体・心・呼吸・食べ物など、
生活のあらゆる面と関わっています。


実際に何をするの?——クラスでの基本の流れ

では、実際のクラスで何をするのでしょうか。流れを見ていきましょう。

ヨガクラスの流れ

まず、マットの上に座って目を閉じ、呼吸を整えるところから始まります。
外に向いていた意識を、自分の内側へと向け直す時間です。
ここから徐々に体をほぐし、ポーズへと移っていきます。
最後は仰向けになって全身の力を抜き、静かに休んで終わります。
この一連の流れ全体が、ヨガの実践です。

呼吸

ポーズの途中でよく聞くのが「呼吸と動きを連動させる」という言葉です。
息を吸いながら体を開き、吐きながら深めていく。
この繰り返しが、体のこわばりをほぐすと同時に、頭の中を静かにしていきます。
ヨガの基本の呼吸は鼻から吸って鼻から吐く腹式呼吸で、呼吸はヨガにおいて「心と体の架け橋」とされています。
単に酸素を取り込む以上に、生命エネルギー(プラーナ)を整えるものとして捉えられています。

「柔らかくないとできない」は誤解で、ヨガは体の状態に関係なく始められます。むしろ体が硬い人ほど、「ここがつっぱっているんだ」という気づきが多くて、面白いと感じることもありますよ。


心と体に起きること——ヨガを続けた人の変化

体の変化

続けた人からよく聞くのは、こんな変化です。

  • 肩や首のこりが気にならなくなった
  • 疲れが残りにくくなった
  • 寝つきがよくなった

ポーズで筋肉をほぐし、呼吸を意識することで血流が促され、体全体の緊張がゆるんでいく。
その積み重ねが、こういった変化につながりやすいようです。

心の変化

体だけでなく、気持ちにも変化が出てくることがあります。

  • 頭の中がすこし静かになる
  • なんとなくフラットになれる時間ができた
  • 物事を少し客観的に見られるようになった

問題が解決するわけではないけれど、ヨガをした後だけ気持ちが落ち着く
そういう感覚が、続けるうちに日常にも影響を与えていきます。
動きながら意識を整えるので、じっとしているのが苦手な方にも入りやすいです。


はじめての人が知っておくと楽なこと

完璧にやらなくていい

ヨガの動きは、最初から全部きれいにできなくて当然です。
体の硬さも、バランスの悪さも、初心者ならあって当たり前。
「できた・できない」で評価するものではなく、今の自分の体の状態を感じることが目的なので、
できる範囲で動けば十分です。

ヨガで大切にされているのは「ムリ・ムダをせず、痛みと心地よさの間で動く」という感覚です。
「途中で休んでもいい」「しんどければやめていい」というのがヨガの基本的な姿勢で、無理をしないことを前提としています。

道具は最小限でいい

最初はヨガマットさえあれば始められます。
マットがなければ、カーペットや厚手のタオルでも代用できます。
特別なウェアも必要なく、動きやすい服装であればOKです。

続けてみようと思ったときに、少しずつ道具を揃えれば十分です。
最初から全部そろえなくていいです。

どんなスタイルを選ぶか

ヨガにはいくつかのスタイルがあります。
自分に合いそうなものを選ぶ参考に、代表的なものをざっくり紹介します。

ハタ・ヨガは、ポーズと呼吸を中心とした最もオーソドックスなスタイルです。ゆっくりとしたペースで進むので、はじめての方にも入りやすいです。ヨガを基本から理解したい人にもおすすめです。

陰ヨガは、ひとつのポーズを数分かけてじっくり保持するスタイルです。深い呼吸とポーズが、体の深い部分にじわじわと働きかけ、静かで内省的な時間に導いてくれます。

ラジャ・ヨガは、精神面を重視するヨガです。体を動かすよりも、瞑想や意識を整えることが中心になります。内側を静めることに興味がある方に向いています。

クンダリーニ・ヨガは、呼吸法・マントラ・動きを組み合わせ、体の内側に眠るエネルギーを目覚めさせるとされるスタイルです。スピリチュアルな実践としての側面が強く、そちらに興味がある方にはひとつの入口になるかもしれません。

どれが合うかは人それぞれ。
まずは気になるスタイルからひとつ試してみましょう。


日常に取り入れるとしたら——小さくはじめる3つの方法

「毎日やらなきゃ」と思うと続けるのはたいへんです。
最初は週1〜2回、10〜20分くらいから始めるのがちょうどいいでしょう。

①YouTubeで無料動画を使う
ヨガ動画はYouTubeに豊富にあります。
「初心者 ヨガ 10分」などで検索すると、寝る前にできるものや、朝起きてすぐにできるものなど、
目的に合わせて選べます。まずは、道具もいらず、今日からでも始められるものを選んで体験してみましょう。

②呼吸だけを整える日をつくる
忙しくてポーズまで手が回らないときは、呼吸だけでも十分です。
椅子に座ったまま、鼻からゆっくり息を吸って、鼻からゆっくり吐く。
これを3〜5回繰り返すだけで、体の緊張がほぐれやすくなります。
ヨガの呼吸法の入口として、気軽に試してみてください。

③オンラインスタジオやアプリを使う
スタジオに通うのが難しければ、オンラインのヨガレッスンという選択肢もあります。
自宅で、好きな時間に、自分のペースで進められます。
続けてみようと思ったとき、選択肢のひとつとして覚えておいてください。


ヨガとスピリチュアルのつながりは?

ヨガはもともと、古代インドの哲学・修行の体系から生まれたもの。
体を整えることと、内側の静かさに向かうことを同時に目指す実践でした。
「心身の統合」という考え方は、スピリチュアルな視点と重なる部分が多くあります。

たとえばヨガには、チャクラ(エネルギーセンター)の考え方が取り込まれています。
ポーズや呼吸が特定のチャクラに働きかけるとされています。
チャクラに関心がある方には、ヨガはその実践の入口になるでしょう。

また、ヨガの後半に置かれることの多い「シャバアーサナ(屍のポーズ)」と呼ばれる仰向けで休む時間は、
グラウンディングに近い感覚を持つ方もいます。
体が地面に溶けていくような感覚は、スピリチュアルな実践として語られることもあります。

ヨガは、スポーツやストレッチとして取り組むこともできますし、もう少し内側に向かう実践として深めていくこともできます。どちらでも、自分の考えやペースで選びましょう。


・ヨガは呼吸・体・意識を整える実践。柔軟性は関係なく、誰でも始められます
・続けると、体のこわばりや気持ちのざわつきが少しずつゆるんでいきます
・週1〜2回・10〜20分から。完璧にやらなくて大丈夫です
・スピリチュアルな視点とも重なりが多く、深めていくこともできます

ヨガとスピリチュアルのつながりについて、もう少し詳しく書いた記事もあります。(準備中)
興味があればあわせて読んでみてください。

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